佐田岬共販長生博行インタビュー

佐田岬共販

柑橘栽培、素潜り、養蜂と、オールマイティな長生さん。そのすべてに通ずる 大事にしていることはありますか?

「それぞれのものをどれだけ見るかということ。たとえば柑橘はちゃんと収穫するのに4年、はちみつやと1年かかるんよ。 その間に、まず観察するということが大事。
そして、自然のものやけん、待つということも大事。
ハチの巣箱の中は暗闇で見えない。そんな時はハチが暗闇でどんな生活をしているかな?ひじきはどうなっているかな?と想像すること。」

完熟屋の商品である柑橘、蜂蜜、ひじきやワカメなどのラインナップについてを 教えてください。

「根本は、無農薬の柑橘で経済の循環ができるようにと思ってはじめたんよ。
はちみつや海産物なんかは、小さいころから食べてきたし美味しかった。 なぜ美味しいのか?と聞いてみたら、やり方などに美味しい理由があって、これは商品としても通用するのではないかと思った。」

長生さんの生産者として伝えたいことを教えてください。

「お客様に、もっと食べ物に対する知識を持ってほしい。この食材はどんな形をしているんだろう?どんな人が作ったんだろう?という興味を持ってもらえたら、と。
もっと生産現場のハードな部分も見てほしいという思いもある。 お客様にそういった興味を持ってもらえることで、生産者として誇りを持って仕事ができる。
生産者と販売者の間のギャップを埋めていくことで、そういうことをお客様に少しずつ伝えていけるとええね。」

これからの目標を教えてください。

「 ずばり、今のできるだけ自然のものに手を加えずに美味しいものを育てるという
仕組みを継続すること。継続できるようにもっていくこと。
柑橘にしても、肥料を加えたり農薬を散布したりと手を加えるやり方には継続性を 感じんのよ。(人間は手を加えて育てられるけどね。)」
「あと、お客様の中から、美味しいから自分も一緒にやってみたい!生産者になりたい!という言葉をもらえたら嬉しいな。」

長生さんオススメの食べ方がありましたら教えてください。

「これは・・・それを言っちゃあおしまいなんやけど、
自分でとった、とれたてをすぐ食べること!でもお客様はそれは難しいから、 素材の味をそのままお届けできるように工夫しとります。」

養蜂に関して印象に残っているエピソードを教えてください。

「彼ら(蜜蜂)は本当によく働くんよ。役割分担がちゃんとできとるし、もくもくと自分の役割をこなしていく。 女王蜂は、1回の受精で精子を子宮に蓄えてそれを使いながら子供を産んで いくんやけど、それがなくなると働き蜂によって追い出される。
女王蜂は働き蜂によってコントロールされとるということ。働き蜂が次の女王蜂を決めていく。 そうして次の世代に引き継いでも何の問題もない。
そのようなきちんとした仕組みができているのは蜂だけ。人間の社会もそういうになるとええよね。」

これからの長生さんの目標を教えてください。

「一生産者になりたい!(笑) 今は仕組み作りも含めていろいろすることがあるんやけど、
本当は生産者として 作業に没頭したいね。」

長生さんからみなさんに伝えたいこだわりはありますか?

「これに関してはね、自分のこだわりは言ったらいかんのよ。
なぜなら、すべて自然から与えてもらうものやから。」









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